前回の『SIROBAKO』にからんだアニメ業界話の続き。

・作画
 よく言われるのが「超薄給」
 で、現実は・・・その通りですwww
 なにしろ作画は基本一枚いくら(大体120円前後)の歩合制。
 動画オンリーだと、ほぼ内職に近いんですよね。
 なので並の新人だとほぼ月8万前後・・・・・・ワーキングプアなんてレベルじゃねぇ!ww
 なんで基本給にしないの? と思われがちだけど。
 多分、
「基本給制にしちゃうと描かなくなっちゃう」からだと思います。
 基本、作画の人は芸術家気質だから、モチベーションが上がらないと描こうとしないんですよ。
 しかもアニメはキャラ以外のものや、普段描かない構図やポーズといった
 「あんまり描きたくないものも描かないといけない」
 さらにスケジュールもあるし、

 で、原画になると収入は若干上がりますが、
 ますます描かなくなりますw いや、マジでwww
 急いで描けとせっつけば逆ギレしますw
 
 で、ここから出世すれば作画の花形、作画監督、キャラクターデザイナーになりますが、
 作監は作画で一番過酷な作業になります。
 我が強い原画の人の絵を統一する仕事なのですが、 
 なにしろ先も述べたように作画の人はとにかく我が強く、ルーズなので
 作業のとばっちりを受けやすい上、酷い時には
 まるまる全部描き直すハメになるときも・・・・・・
 
 実はアニメの仕事は、出世すればするほど仕事が過酷になるので、
 念願の出世をした途端に辞めてしまう人も実は多いんです。


・撮影
 実は撮影には5年務めてました。
 当時はセル撮影だったんで結構大変でしたよ。
(枚数節約のためにバカでかいセル画を交換しまくったり・・・)
 一日中暗室で、高熱のライトの中、年中冷房ガンガン効かせて仕事するから、
 季節感が麻痺してましたwww
 今はパソコン撮影なんで、セル影やホコリ気にしなくてもいいし、
 何より撮影してすぐチェックできる。
 当時はフィルムなんで
 撮影→現像所へ→現像したフィルムチェックと、とても時間がかかったんです。
 しかもアニメとかのフィルムを現像できる場所が東京にしかなかったんですよ。
(当時、アニメの制作会社が東京圏にしかなかったのはそのため)
「じゃあ今はすっげぇ楽になりましたね?」
 と、思うでしょう?
 全然そんなことはありません。
 楽になった、ってことは、それだけ出来る表現も増える。
 結果、監督とかはより高度な表現を求めてくるので、
 楽になった分、その労力が上乗せされて・・・・・・
 結局、昔より作業が大変になっちゃったりwww

・声優
 この業界で一番過酷、というかもっとも残酷なの仕事が声優です。
 なにしろ仕事が不安定な上、ギャラが雀の涙。
 売れっ子になれれば良いのか、と思ったらギャラが高いからと仕事が来なくなったり・・・・・・
ある声優さんが
「声優はやるもんじゃない」「声優は所詮才能の世界」
 と本に書いてましたが、まさにその通りです。
 なぜなら、『努力しようにも、まずスタートラインに立たないと、努力のしようがない』からなんです。
 とにかく製作費が少ないアニメ業界。なので声の収録の時、ギャラの節約のために
 端役の声は他の声優が『兼用』することが多いです。
 つまり、新人がやる『端役』の枠が実写に比べて格段に少ない。
 「新人が場数を踏める機会がとても少ない」わけで。
 とにかくチャンス自体が少ないのでメインキャラどころか、端役も激しい奪い合いになるわけです。
 しかも、下手な声優を起用しようものなら、声豚の凄まじいバッシングの嵐。
 そうなると新人ともいえども初期パラメーターが高い、要は才能のある人ばかりが優先されてしまい、
 結果、どんどん才能の格差が広がるという・・・・・・

 正直、将来声優になりたいという方は、まず劇団に入ってリアル役者を目指すことをオススメします。
 でないとマジ悲惨になること請け合いです。

・・・・・・と、まぁ私の知るアニメ業界はこんなとこです。
退社してから大分制作体制は変わってるんで、今はどうか解りませんが、
もし、他に何か聞きたいことがありましたらどうぞ。

次回は他のアニメのレビュー行きます。
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2015.04.05 Sun l 未分類 l COM(0) TB(0) l top ▲

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